2019年アカデミー賞で最多4部門での栄冠を手にした『ボヘミアン・ラプソディ』。同作品でフレディ・マーキュリーの恋人として重要な役どころで登場する女性メアリー・オースティンとは実際どんな人物だったのか。魂の伴侶としてフレディを生涯支えた女性についてUS版エルが紹介。

’60年代後半のある日、メアリー・オースティンは自分が働くブティックに入ってきた男、フレディー・マーキュリーを見て、ひと目でこのミュージシャンに惹きつけられた。

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「彼は今まで会ったことのあるどんな人とも似ていませんでした」

2013年のインタビューでメアリーはフレディの鮮烈な印象について語っている。「彼は自信に満ちあふれていました。一方、私はずっと自分に自信が持てませんでした。私達は一緒に成長したのです」

内気な恋愛に始まり、婚約、破局を経験し、最後は深い愛へと導かれた2人。フレディはメアリーのことを「ソウルメイト」と呼び、楽曲「ラブ・オブ・マイ・ライフ」を彼女に捧げた。固い絆で結ばれた2人の関係は、フレディがゲイであることをカミングアウトし、男性と付き合っていることを彼女に打ち明けた後も続いた。1991年にフレディがHIV感染合併症による肺炎で亡くなったとき、彼はメアリーに広大なロンドンの邸宅と彼の遺産の大部分を残した。

フレディが「生涯の恋人」と讃え、絶大な信頼を寄せた女性メアリー・オースティンとは一体どんな女性なのだろうか。

今日ではフレディが遺した広大な邸宅に暮らすメアリーだが、彼女は恵まれない生い立ちの人物だ。メアリーはロンドン南部のバタシー地区で、耳の不自由な両親のもとに生まれた。彼女の父親は壁紙職人で、母はメイドとして働いていた。フレディの近しい友人で、2013年にタブロイド紙デイリー・メールの記事でメアリーに取材した音楽ジャーナリスト、デヴィッド・ウィグによると、彼女の家族は手話と読口術でコミュニケーションしていたという。

メアリーとフレディは、彼女がロンドンにあるスター御用達のブティック「ビバ」で店員として働いているときに知り合った。
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フレディは当時24歳で、クイーンのドラマー、ロジャー・テイラーと共にケンジントン市場のそばで古着を売る屋台をやっていた。彼らは商っていたのは古いエドワード朝時代の服やスカーフなどで、テイラーが雑誌『リーダーズ・ダイジェスト』に語ったところによると、それらの衣類は「さまざまな悪徳業者」から仕入れたものだったという。